
2012年度アカデミー賞では作品賞&主演男優賞を含め5部門にノミネート。
ハワイの島々を舞台に紡がれる、ロードムービーならぬアイランズムービー。
ジョージ・クルーニーの新たな一面が見られる一本。
「ファミリー・ツリー」をご紹介しましょう。

家族: ★★★★★
夫婦: ★★★★★
家族: ★★★★★
監督・脚本・製作は: Alexander Payne アレクサンダー・ペイン
(「アバウト・シュミット」「サイドウェイズ」他監督)
脚本:Nat Faxon & Jim Rash ナット・ファクソン&ジム・ラッシュ
原作は:Kaui Hart Hemmings カウイ・ハート・ヘミングス
(小説デビュー作。ハワイ在住。)
出演は
ジョージ・クルーニー:as Matt King
(「オー・ブラザー」「オーシャンズ」シリーズ「バーン・アフター・リーディング」
「マイレッジ・マイライフ」他出演とても多数「ER~緊急救命室」他TV出演多数)
シャイリーン・ウッドリー:as Alexandra King
(「The Secret Life of the American Teenager」他TV出演)
アマラ・ミラー:as Scottie King
(映画デビュー作。初演技作。)
ニック・クラウス:as Sid
(「Boyhood」(未)他出演。「ジャック&ボビ―」他TV出演)
ゆったりペースでずんずん心に迫ってきます。
ひとりで生まれてきた覚えはないかも

ではこの後は映画の入り口をご紹介しましょ。
*************** 続き ↓↓↓↓↓↓ **************
舞台はハワイ。
青い空の下の青い海の上。パワーボードを満面の笑顔で楽しむ女性。
場面は変わり、オアフ島の病室。
ボートの事故で入院中のエリザベスことリズの傍らで仕事をする
夫のマット(ジョージ・クルーニー)。
意識を失い23日間も昏睡状態のリズに、
これまで仕事ばかりで家族を顧みなかったマットがいう。
〜目を覚ましてくれるなら、変わる準備はできている。
いい旦那に、いい父親になる〜

思いむなしく医師から生命維持装置をはずす覚悟をするよう宣告されたマット。
ところがその翌日マットは
実は妻が浮気をしていて、自分と離婚しようとしていたことを知る。
どう接していいのか分からない2人の娘とその友達までついてきて

どうすればいいかわからないままマットが紡いでいくこの物語は
気づけば心をつかまれている、
そんな切ないヒューマンコメディー。
原題は"The Descendant" ―― 血族。
邦題は「ファミリー・ツリー」
今回に限っては邦題の方がさらにしっくりくるかもしれません。
上下左右斜めにも御近所にも知らない子にもとにかく家族な物語。
オスカーにノミネートされるのもかなり納得なのが今回のジョージ・クルーニー。
走ったり崩れたり怒ったり驚いたり
心を試されっぱなしのクルーニー=Matt。
一度も恰好をつける暇すらないクルーニー。
こんなクルーニーは初めてではないでしょうか。
とても親近感がもてます。
それでいてなぜか、
これまでのクルーニーの映画の中で
1番セクシー。
今後はぜひこの路線もお願いしたいところですw

後は17歳の娘アレックスのBF(?友だち?)役を演じる
ニック・クラウスも要チェック。
ちゃんと周りをイラッとさせつつも、観る人にシド役を嫌わせない
憎めないところをちゃんと出してきて、
映画の中のシドのポジションを矛盾のないものにしています。
広大な自然に囲まれてジョージクルーニーと一緒に
怒ったり笑ったり泣いたりするうちに
なんだか家族に会いたくなっているかも
かつての家族でも今の家族でもこれからの家族でもね。
公開はGW後の5月18日。
いい人生ってどんな人生なんだろう?
そう思ったことのある方は特にぜひ⇒ ◎ えつ
******************************
"Everything has its own time"
"It should be now, not after"
from the movie "The Descendants"