2010年04月27日

映画 『プレシャス』

本日の映画: Precious
 アカデミー賞作品賞他6部門ノミネート。助演女優賞&脚色賞を受賞。
 サファイアの初ノーベル「Push」を映画化した『プレシャス』をご紹介しましょう。
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            ヘビーなテーマ: ★★★★★
            ライトなタッチ:  ★★★★★
            こわれるココロ:  ★★★★★

原作は「PUSH」 by サファイア(デビュー小説) 
製作・監督は リー・ダニエルズ(「チョコレート」製作 「サイレンサー」他監督)
出演は
 ガボレイ・シディベ(ギャビー) (デビュー作。アカデミー賞主演女優賞ノミネート)
 モニーク         (「サイレンサー」他 「The Parkers」他TV
                「The Mo'Niuqe Show」 Producer/Host) 
 マライヤ・キャリー   (「プロポーズ」他出演、アルバム多数)
 ポーラ・パットン    (「最後の恋のはじめ方」他)

  ずっと冷静に見ていられるのに

         気づいた瞬間心がぎゅーーーーーーーーーっとなる
 banner-0038.gifそんな1本です  

ではこの後は映画の入り口をご紹介しましょ。
***************  続き ↓↓↓↓↓↓ ************** 
 時は1987年ハーレム。
16歳の少女プレシャス(ギャビー)は、残酷な母親(モニーク)とともに、
                        生活保護を受けながら暮らしていた。
 そんなある日、プレシャスを呼び出した校長先生はいいました。
         "Are You Pregnant AGAIN?"
  彼女のお腹には子供がいたのです。  ありえない人の子供がいたのです。
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   そんな衝撃のシーンで幕を開けるこの作品は
正気の沙汰ではないほど過酷なプレシャスの人生を
          なぜか とてもクールに眺めることができる1本。 です。

                さて、なぜでしょうか?

彼女をいじめ抜く母親。
誰もがきっと怒りを覚えずにはいられないほど残忍で自分勝手な母親を演じるのは
  助演女優賞を獲得したモニーク。
 信じられないほど残酷な行動をとるのに
     本当にそんな人がいるのかもしれないと信じられる母に仕上がっています。
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主役を務めたギャビーはリアルにハリウッドドリームをかなえた少女です。
   アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたときのプレゼンター、
プレシャスのプロデューサー、あのオプラ・ウィンブリーもいっていました。
       
 「彼女は大学に行くお金をためている普通の高校生でした。
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            月曜日に学校をサボってオーディションを受けに行き、
    火曜日に監督に呼び戻され、水曜日に主役がきまり、
 今夜はアカデミー賞の会場でメリル・ストリープと同じ賞にノミネートされている。
     "If that ain't the fairy tale, then what is?"
   これがシンデレラストーリーじゃなかったらなんだっていうの? 」

       ぴかぴか(新しい)間違いなくシンデレラストーリーですぴかぴか(新しい)

でもプレシャスはシンデレラストーリーではありません。
  ありえないほど残酷なプレシャスの日々を、彼女の受け入れ方で、
                       彼女の目を通して見られるのがこの映画。
          なぜ辛くなりすぎずに見られるのか

エンドロールを見ながら
彼女にはそうするしか方法がなかったのだと気づいて、心がしめつけられる一本です。

   何をいっているのか知りたい方はぜひどうぞ ⇒     えつ
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  "EVY TIN IS GIF OF UNKNOWN" from the movie Precious
posted by etsu at 00:00| 映画