アカデミー賞13部門にノミネートされている
「ベンジャミンバトン 数奇な人生」 を見ました@六本木ヒルズ


舞台はハリケーン, カトリーナが上陸する直前のNew Orleansの病室。
最後の時を迎えようとしている老女に請われ、娘がベンジャミン・バトンの日記を読む。
80歳の老人の姿で生まれたベンジャミンの数奇な人生の物語は
そんな風に幕を開けます。

できることなら若くありたい。年老いていくのは遅い方がいい。
しわが増えたり、体力が落ちるのはうれしくない。
とても前向きで、「年を重ねるのはすばらしい」 と本気でいえる人であっても
きっと一度はそう思いますよね?
では
年齢とともに身体が若返っていくとしたら?

時の流れとともに変わっていくことの意味 を 考えさせられる作品です。
ブラッド・ピットの子供時代の演技に違和感がないのがすごい♪
老人の姿だけれども中身は子供の時代。ベンジャミンはとても愛らしい◎のです。
セットも衣装もとてもリアリティーがあります。ファンタジーなリアリティー。
ただ ガンプっぽいのです。
そうならそうで、もう少し周囲の人との影響しあって欲しかったのが正直なところかな。
どちらかというと、「ベンジャミンがもらう」比率が大きすぎる気がするのです。
あとはラストの容姿があれなら、最初の容姿は違ってないといけないのでは?とかも…
原作が本なだけに、人間の想像力の大きさに対して、形として表現できることには限界があるのかもしれませんね。
(原作はF・スコット・フィッツジェラルドの短編です)
165分という長編なことも手伝って、これはガンプ?ねぇガンプ?と思っていたら、
脚本がガンプの脚本家 エリック・ロスさんでした(笑)
とはいえ、とてもあたたかい大作です。
年とともに若返っても、歳月とともに年老いても、時が戻ったとしてもたぶん
人生はタイミングがすべて なのかもしれません。 たぶん。
大作を見たい方はぜひ → ◎

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"Benjamin, we're meant to lose the people we love.
How else would we know how important they are to us?”
from the Movie The Curious Case of Benjamin Button
この映画を見たらまた考えも変わるかも。ハリケーンという災害がひとつのポイントかも。
そう、年をとると体もゆうことをきかなくなるんですよね。体が自由になる嬉しさを味わえるのも年をとっていない今だからからかな。体の自由がだんだん失われていくことのつらさ。自由から束縛へと感じることも、年をとる怖さの表れなのかも。
意志のままに動く体、ありがたいです。
今は、やりたいことはなんでもやってみる◎なんて思ってますけど(笑)
体がいうことをきかなくなったら気持ちの行き場だってなくなってしまいますもんね。
昔、殺陣の稽古で親指の骨にヒビを入れたことがあったのですが、
それだけでもどれだけ不自由だったことか!
年をとって体が動かなくなってきたときに、そのやるせなさを補える
知識というか、精神的な経験値? がある程度積み重ねられているというのって、
にんげんてよくできてるなーとつくづく思います(笑)
すてきに年をとるのが簡単といえるあだちさんはすでにすてきです。
体力的にも精神的にも磨き続けることって
ほんっと、あなどれないですよね。 えつ