社会派映画が続きます。今日はハリソンフォード主演最新作
『正義のゆくえ I.C.E. 特別捜査官』 の試写へいきました◎

原作・監督・脚本は、自身も渡米・GreenCard取得・帰化を経験しているウェイン・クラマー
出演は ハリソン・フォード(『スターウォーズ』『インディージョーンズ』『心の旅』etc.)
アシュレイ・ジャッド(『恋する遺伝子』『五線譜のラブレター』etc.)
レイ・リオッタ(『サムシング・ワイルド』にてGolden Globe賞受賞etc.)
& ジム・スタージェス(『アクロス・ザ・ユニバース』『ブーリン家の姉妹』etc.)
ドキュメンタリー度 ★★★★★
ヒーロー度 ★☆☆☆☆
人間度 ★★★★★
これは
〜 アメリカで毎日毎日毎日 確実に起こっている現実のお話 〜
ではこの後はその入り口をご紹介しましょ。
*************** 続き ↓↓↓↓↓↓ **************
舞台はアメリカ、Los Angeles. 登場するのは
・ 子供たちのために不法就労をしている一家、
・ グリーンカードを手に入れようと必死な若者たち、
・ 不法滞在者の立場に立ち弁護をする移民弁護士、
・ テロリストになる恐れがあると判断された少女 etc.etc.


そして
そんな不法滞在者を取り締まるI.C.E(移民局)捜査官のマックス(ハリソン・フォード)。

そう、スターウォーズに始まりインディー・ジョーンズで伝説をつくり
プライベートでも
自家用ヘリコプターを操縦中に遭難者を2度も(!)すくってしまったことがあるヒーロー
ハリソン・フォードの最新作です。

でもこの映画には、ヒーローは1人も出てきません。
我らがHEROハリソンも、
悩みながら精一杯自分にできる正義をするしかできないひとり。
テーマは移民問題なのですけれど、
もうね、何がどうなれば「解決」なのか見ているうちにわからなくなりますよ。
現実に存在する問題としてということだけではなく
一本の映画としてもね、この人がこうなれば上手く収まるというのがないんです。
逆に言えば、それだけいろんな立場に立ってストーリーが描かれているこの作品は
ストーリーというよりもドキュメンタリーな一本。
上映時間は113分。公開は9月。
アメリカという国を知りたい方はぜひ。 → ◎
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"Congraturations to all our citizens. Good Luck to you."
from the movie "Crossing Over"
****** 余談
Visaや永住権は、日本で暮らす日本人には身近とはいえないテーマですよね。
私が始めて意識したのは、父の仕事でLA郊外に住み、数年たったころでした。
日本から叔父・叔母・従姉が遊びに来たのです。
折角だから、と週末に、Mexicoのティワナに遊びに行くことになりました。
ところがその前夜、父と母が私の部屋に謝りに来たのです。
私のビザの期限が近づいていたのを忘れていて、更新手続にまだ数日かかるため
もしこの週末に国境を越えたら
私1人再入国できずに日本に帰らなければならなくなる可能性が高い と。
もちろんメキシコには入りませんでした。
結局国境の手前にある駐車場で、父とみんなの帰りを待つことに。
しばらくして無事更新され、翌年にはティワナにも遊びにいきました けれど
地続きの国境を眺めながら ふしぎな気持ちになったのを覚えています。
国境ってなんなのでしょうね。
国や人種の違いが、最寄駅の違いくらいの違いに感じられるようになるには
そうですね もしかすると
たとえば宇宙人が発見されて、
いろんなことを「星人単位」で考えられるような時代が来ないと無理なのかもしれません。
と、宇宙ステーションにいる若田さんの映像を見ながら考える。
もちろん それでは何の解決にもなっていませんけれど。
生まれる場所について考えた日でした。 えつ