本日の試写会: Anvil! 〜 The Story of Anvil
1980年代半ばに栄光を勝ち取り、その後衰退の一途をたどったへヴィメタグループAnvil。
今もなお返り咲きを狙う彼らの現在の姿をおったドキュメンタリー
「アンヴィル!」〜夢を諦めきれない男たち〜 の試写をみにいきました。
大人になれない男たち度 ★★★★★
周りがみえない男たち度 ★★★★★
どうしようもない男たち度 ★★★★★
監督は Sacha Gervasi (「The Terminal」 脚本ほか)
出演は、Anvil (Robb Reiner -drums & Steve "Lips" Kudlow - guitar/vocals),
とその周囲のひとびと
すばらしい◎ です。ほんとに。
アンヴィルのいまを追ったドキュメンタリー映画なのですが
Anvil以上にこの作品そのものにとてもひきつけられる一本。
ではこの後は映画の入り口をご紹介しましょ。
*************** 続き ↓↓↓↓↓↓ **************
1984年、夏、日本で行われたSuper Rock Festival。 出演した
Bon Jovi, Scorpions, Whitesnake, はどれも歴史に名を残す有名バンドとなった。
ただひとチーム、ANVILだけを除いては。
カナダはトロント、スーパーのバックヤードで働く中年男リップスはこういいました。
「もうこれ以上落ちようがないからあとはのぼるだけだ。」
これは
14歳のとき、一生ロックし続けようぜ と誓ったふたり ANVILのロブとリップス
<Robb Reiner (drums) と Steve "Lips" Kudlow (guitar, vocals)> が、
35年たった今もその誓いを守り続けている その姿を追ったドキュメンタリー
なのですが
夢をあきらめないことはすてきだ とか
続けることに意義がある とか
そういう映画ではありません。
ひたむきに努力してやっと実って成功!なんていう感動映画でもないのです。
そんな気はないのに周りをいらっとさせてしまうひとっていますよね。
でも本人にはそんな気はほんとにさらさらない。
良かれと思って動くんだけどかならず失敗して落ち込んで周りに迷惑をかけて
心から謝るんだけどしり拭いはいつもだれかにしてもらっていて、
でもそのお礼も心からで。
しばらく反省したらまた良かれと思って動いて必ず失敗して...でもそのどこにも計算はない。
そんなひと。
むしろ計算も打算もなさすぎていらっとさせているのかもしれないひと。
Anvilのふたり(とくにLips)はそんなおとななんです。
監督のサーシャ・ガバシのセンスは群を抜いてすばらしい。
その大人げのなさにいろんな壁にぶつかり続けるアンヴィル。
でも その壁に当るのは彼ら以外の目にはあきらかすぎて何度も苦笑いします。
でも
それでも一心に向かっていく彼らがいとおしくなる
... という目線ともちょっと違うのです(笑)
おもしろいんですよ。見ている自分の中の気持ちが。
もうやめなよ。いいかげんにしっかりしなよ。大人になりなよ。
と思うのと同時進行で
でも こういうひとがいてもいいと思う。 から
彼らみたいな人がいなくなる日は来てほしくない。
そんな世界はたぶんとてもつまらない。
あついものすら抱えてそう思うようになっているのです。
時間は85分と短め。
へヴィメタのライブシーンが多かったらつらいかな、とも思ったのですが
そこもきちんと考えられているのでロックが苦手な方も大丈夫◎
公開は10月24日(土) → z♪z
夢を追ったことがあるひともないひとにも 大プッシュです。 えつ
***********************************************************
"To my dying day, METAL for SURE!" from the movie
Anvil! the Story of Anvil.
2009年10月22日
映画 『アンヴィル!〜夢を諦めきれない男たち』
posted by etsu at 10:21| Comment(0)
| 映画
この記事へのコメント
コメントを書く